Style Modern


 

一歩足を踏み入れた瞬間、おもわず背筋が伸び、心地よさを感じる「茶室」という空間。日本に生まれ、日本で育った故、感じる事が出来る感性なのだろうか。
「日本建築の全てが、ここにある。」と、言われるほど奥深い空間だからこそ、成せる技なのかもしれない。

 

茶事に関する詳しい作法を知らずとも感じることが様々にある。
茶室にある1つ1つの物に意味があり、1つ1つの物に役割がある。
それは、私たちの創り出すインテリアグリーンと相通ずる感覚が、見え隠れしてると言っても過言ではない。
芸術品と呼ぶに相応しいインテリアの1つ1つに秘められた思いや、与えられた意味があるのと同じである。

 


1つ1つに思いを込め創り上げたインテリアグリーンは、芸術品と呼ぶに相応しいインテリアである。ならば、茶室にこそコーディネートすべきでは無いだろうか?
思いは通じるものである。


時を同じくして、理想的な茶室に出会える事が出来たのである。
しかも、その茶室は私たちに挑んできたのである。


 

つまり、茶の世界も時の流れを読み取り、新たなスタイルが生まれているのである。
茶室と言えば畳敷き・・・かと、思っていたら、椅子に座りながら茶の湯の一時を楽しむスタイルもあったのだ。


これこそ、スタイルモダンの流儀と共鳴する。
古来より野や山こそが植物のステージであったが、人々の住空間の変化に伴い今に至る。
インテリアとしての植物か、芸術品にまで昇華したインテリアグリーンかの違いはあるにしろ、生活空間に植物を取り込む人は多い。

 

 

茶の世界でも多く聞かれる「見立て」という手法。
そこに無い物を、ここにある別の物で示すという考え方。
この手法が、今回のコーディネートのテーマに相応しい。
茶事の行われていない茶室にインテリアグリーンで見立てた物とは・・・。

 

 

本来、茶室に飾る植物は季節を感じることの出来る茶花。
茶会中に蕾だった花がゆるみ、花開く様を愛でたりもする。なんと贅沢な時間だろう。
漆黒のタイルが敷き詰められたモダンな茶室に、目の覚めるような一輪の花を配した。
真っ赤な鉢に、まるで一輪の大きな華を咲かせたような「アガベアテナータ」を合わせた 。
観葉植物は熱帯の気候の中に存在してこそ美しさが増すのだろうか?


いや違う!
その植物の漲る生命力や、その植物に与えられた偶然の運命をたどり、成長したその神秘的な姿を活かし、私たちの手に掛かれば芸術品へと生まれ変わる。
さらに空間は活かされるという訳だ。

 

 

 

 

モダンな茶室だから・・・。と、言われてはたまらない。
畳敷きの茶室には、茶事が行われている様子を見立てた。
茶会の主人は球体のポットに合わせたコンシネアだ。
コンシネアの樹形が描く曲線は、どこか人のしなやかな躰のようでもある。ドッシリとしたポットには、主人のおおらかな人柄や、頼もしさを感じるようである。

どのような手前を見せてくれるのか気になる。

障子の前にコーディネートしたソングオブインディオにも目を向けて頂きたい。幾何学的な直線を描く障子の前に、凛と佇むソングオブインディオの立ち姿に心奪われる人は多いだろう。

直線と曲線は、陰と陽を表す。
互いに作用し、互いに活かし合う。
空間と、スタイルモダンが創り出すインテリアグリーンは互いに作用し、互いに活かし合う。

故に芸術品と呼ぶに相応しいのである

 



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