Style Modern

 ART GALLARY
 
 凛ーRin
 
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 昇天ーSyouTen
 
 乙女心 - OtomeGokoro
 
 響 ー Harmony
 
 幻 ー Fantasy
 






刻が創りだしたArt

いつものように新たな素材との出会い求め、知り合いの温室をさまよっていた時の事だった。

あれ?

何故こんな温室の片隅に鉄鋼(多肉植物の品種)の苗が押しやられているんだろう?と思い、そっとこの子を手に取ってみた。

どこか不自然な樹形ではあるが、私の心を強く引きつけるなにかを感じる。だが、その理由が良くわからない。
どうしても気になるので持ち主に聞いてみた。

手遅れだったそうだ・・・
不覚にも彼の手から落ちた鉄鋼の苗。

小さくて可愛らしい子株が中央の親株を包み込むように取り囲んでいたが、半分以上の子株が見るも無惨に落ちてしまったそうだ。


もう、商品価値は無くなってしまったが、処分するには可哀想になり、植え替えて温室の片隅に追いやったという。
それが、この子だそうだ。

この鉄鋼と私の出会いは必然だったようだ。

中央に君臨していた親株が、残った子株を守るかのように自らを押し倒し、子株の成長を促していたのだ。

そうか!

私の心を強く引きつけていたのは、子を守る親が持つ愛情の深さだったのかもしれない。全ての生きるものが繰り返している生命の営みは、人も植物も同じなのだと悟った。

私は心の目を開き、もう一度この子を眺めてみた。

すると全ての株が一直線上に交互に並んでいることに気がついた。


それは、まさに自然が創りだした神秘のアートとしか言いようのない神々しい姿であった。

植物は本来魅力を秘めて誕生する。時の移ろいと共に植物自体の姿は変わってしまっても、その魅力から放たれる美しさは普遍的である。

 

この子のために選んだ器は、ちょっと無骨な常滑焼の白い花器である。


細長く伸びた花器の表面には、まるで川の流れを表すかのように、いくつのも線が一方向に浮き上がっている。

この線のテクスチャーが光りと影を複雑に生み出して美しい表情を表す。

そして、この花器を選んだ大事な理由がある。


それは、鉄鋼が過ごしてきた移ろう時の中で、ずっと守り続けてきた‘普遍的な魅力’を、この花器に刻まれている‘流れる文様’の中に見い出したからだ。

インスピレーションを大切にする。

これこそスタイルモダンの流儀である。感じる心、読み解く感性を、1人でも多くの人に伝えていきたい。

この作品には「刻ーrespect」と命名した。
鉄鋼と共に、これからの人生を美しく活き活きと過ごしたい方に贈る。

作品No JA08001
題目:『 刻 - Respect』
参考価格 ¥10,000.-

 

 

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